炙り金時(あぶりきんとき)

今から約半年前
僕の胃袋を占拠したヤツがいた
2センチ角の太さで
長さは約10センチ。
徳島県、最高級の金時芋が
職人の手によって一個一個、包丁で手切りされ
職人の感によって絶妙のタイミングで蒸しあげる。
その後、蒸し上がった鳴門金時は間髪入れずに
70年間使い続けてきた秘伝の蜜床に沈められる。
たぷっりと秘伝の蜜を身体にまとった金時は
極選の黒ゴマで化粧をほどこされ
特殊オーブンでこんがりお色直し
そして市場へと旅立つ。
待ちに待ったこの半年。
ついに食べれる、この芋を
喰った人間、みなとりこ。
食べ過ぎ、肥満に要注意
それでも止まらぬ手と口が
毎日食べます、食べちゃいます
飽きずに秋まで食べるでしょ
みなさん一緒に食べるでしょ
どうかよろしゅ〜たのんます。
騙してないかい?美味いのかい?
この美味さ、喰ってみなけりゃ、わからない。